料理の味を決める!調味料の基本

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料理の味を左右する重要な要素のひとつが調味料です。

適切な計量や加え方を知るだけで、料理の仕上がりが格段に良くなります。

今回は、初心者でも押さえておきたい調味料の基本を紹介します!

この記事では、こちらの本を参考にしました。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

調味料を正しく量ろう

料理上手な人は、調味料の分量を正しく量ることができています。

カップやスプーンの使い方を覚えて、適量を意識しましょう。

計量カップの使い方

計量カップは、液体と粉の両方を量るために使用します。水平な場所で目盛りを真横から見るようにし、粉や粒状のものは量る前に軽くトントンと底を打って空気を抜き、表面をならしましょう。

お米を計量する専用のカップは、すりきりで180cc(1合)です。他の液体や粉もの用のカップと兼用できないので、その点を覚えておきましょう。

計量スプーンの使い方

よく使うのは大さじと小さじです。

醤油や砂糖などの液体や粉末の調味料を少し量る際に使います。

大さじは15cc小さじは5ccが目安です。

液体はこぼれないようにスプーンの縁まで入れましょう。

粉類のものはすり切りいっぱいでちょうど良い量になります。

調味料を手で量ろう

料理レシピには、「少し」や「適量」などきちんと分量が書かれていない事もあります。

「ひとつまみ」や「ひとにぎり」などの大体の目安を覚えておくと便利ですよ。

「ひとつまみ」ってどのくらい?覚えておきたい手ばかりの目安

少し」の目安は?

2本指でつまんだ量がいわゆる「少し」。小さじ1/8程度です。卵焼きのかくし味や、少しずつ味を調整したいときに使います。

「ひとつまみ」の目安は?

3本指でつまんだ量が「ひとつまみ」。小さじ1/4程度です。調味料を加える際の基本的な目安です。

「ひとにぎり」の目安は?

ひとにぎりは約大さじ2の量。漬物の塩や、タケノコをゆでるときのヌカの量などに使われます。

料理上手の基本!調味料を加える順番とは?

調味料にはそれぞれ特徴があり、加える順番によって仕上がりが変わります。

基本のルールを覚えて、料理の味をより引き出しましょう。

「さしすせそ」の順番で加えよう

調味料は、さ(砂糖)→ し(塩)→ す(酢)→ せ(醤油)→ そ(味噌)の順番で加えるのが基本です。

砂糖

最初に加えることで甘みがしっかり浸透します。

素材の水分を引き出し、身を締める働きがあるため、後から砂糖を加えると甘みが入りにくくなります。塩は砂糖の後に加えるのがベスト。

酢・醤油・味

風味や香りが大切な調味料なので、仕上げに加えると風味を活かせます。

特に煮物では、最初に砂糖で甘みをなじませ、時間差で塩や醤油を加えることで、味がバランスよく仕上がります。調味料の順番を意識すると、いつもの料理がさらに美味しくなりますよ!

砂糖の種類を知って使いこなそう

料理に甘みを加える代表的な調味料が砂糖です。

原料や製造方法によって色や風味が異なるため、用途に応じて使い分けるとより美味しく仕上がります。

代表的な砂糖の種類と特徴

グラニュー糖

サラサラとした粒子でクセがなく、すっきりとした甘さが特徴。洋菓子作りに最適で、湿気を吸いにくいため扱いやすく、コーヒーや紅茶の風味を引き立てます。

粉砂糖

グラニュー糖を細かく粉末状したもの。溶けにくく、ふりかけた状態をキープできるため、お菓子の仕上げにぴったりです。

上白糖

日本で最も一般的な砂糖。しっとりとした質感とコクのある甘みが特徴で、和菓子や日常の料理によく使われます。白砂糖とも呼ばれます。

三温糖

薄い茶褐色で、コクのある濃厚な甘さが特徴煮物や佃煮に使うと、まろやかで深みのある味わいに。マフィンやパウンドケーキ、小豆の煮物にも向いています。

砂糖の種類特徴おすすめの用途
グラニュー糖サラサラでクセのない甘さ洋菓子・コーヒー・紅茶
粉砂糖粉末状にしたグラニュー糖お菓子作り・仕上げのトッピング
上白糖しっとりしてコクのある甘さ和菓子・日常の料理
三温糖濃厚な甘み・薄茶色煮物・つくだ煮・焼き菓子

砂糖の種類を使い分けることで、料理やお菓子の仕上がりに違いが出ます。甘さだけでなく、風味や食感にも影響を与えるので、目的に応じて最適な砂糖を選びましょう。

塩を上手に使った下ごしらえ方法を知ろう

塩は素材の旨味を引き出し、腐敗や酸化防止にも役立つ調味料です。

よく使われる下ごしらえ方法を紹介します。

塩を使った下ごしらえで味を引き立てる方法

板ずり

キュウリなどの野菜をまな板の上でゴロゴロ転がします。色を鮮やかにし、表面を滑らかにして味が染み込みやすくなり、灰汁も抜けます。

塩もみ

大根、キュウリ、キャベツなどの野菜を切った後に塩をまぶし、手で揉みます。水分を早く出し、味がなじみやすくなります。

塩ゆで

熱湯に塩を加えて野菜を茹でます。ブロッコリーや青菜は色が鮮やかに仕上がり、タコやエビはうっすら塩味がつき、調理しやすくなります。

ふり塩

魚を塩焼きする前に塩をふってしばらく置きます。水分とともに生臭さが抜け、身が引き締まり、身崩れしにくくなります。

塩を使った下ごしらえは、素材の風味を引き出すだけでなく、食材の水分を調整し、より美味しい仕上がりに導いてくれます。

酢の特徴を知って使い分けよう

酢には、疲労回復、食欲増進、防腐殺菌などさまざまな効能があります。

普段使いの米酢や穀物酢に加え、多くの種類があり、それぞれに特徴があります。

酢の味の違いを覚えておくと、料理に役立ちますよ。

種類ごとの特徴を知って使い分けよう

穀物酢

穀物(小麦やコーンなど)を原料にした酢で、すっきりとした酸味が特徴です。加熱料理に適しており、価格も手頃なので、アク抜きやまな板の洗浄にも使えます。

米酢

米を原料にした酢で、純米酢は米のみを使用しています。甘みのあるまろやかな酸味が特徴で、酢の物や酢飯、魚を締める料理など、火を通さない和食との相性が抜群です。

黒酢

小麦や玄米を使用し、発酵と熟成を経て褐色または黒褐色に仕上げた酢です。コクのある酸味が特徴で、希釈して健康ドリンクとして飲んだり、中華料理の調味料としても使われます。

リンゴ酢

リンゴから作られた酢で、フルーティな香りと酸味が特徴です。ドレッシングやドリンクに最適で、はちみつなどの甘味とゼラチンを加えるとデザートにもぴったりです。

ワインビネガー

ブドウ果汁から作られたワインを酢酸発酵させた酢です。赤と白の2種類があり、ワインのような香りが特徴です。糖度が低く酸味が強いため、さわやかな味わいがドレッシングに最適です。

バルサミコ酢

ブドウの濃縮液とワインビネガーを樽で熟成させた酢で、芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴です。加熱して甘味を引き出し、肉料理のソースとしても使えます。また、そのままサラダやデザートにかけても美味しいです。

種類特徴主な用途
穀物酢すっきりとした酸味加熱料理・アク抜き
米酢まろやかな甘み酢飯・酢の物
黒酢コクのある酸味中華料理・健康ドリンク
リンゴ酢フルーティな酸味ドレッシング・ドリンク
ワインビネガーワインの風味ドレッシング・マリネ
バルサミコ酢濃厚な甘みと香り肉料理のソース・サラダ

各種酢の特徴を知り、料理に合わせて使い分けることで、味わいが一層深まります。調理方法やレシピに応じて酢を使いこなして、食卓を豊かにしましょう。

しょうゆとみその基本を知ろう

大豆ベースの世界的な万能調味料であるしょうゆとみそ。

これらを使い分けることで、料理の味に大きな差をつけることができます。

それぞれの特徴を知って、上手に使いこなしましょう。

しょうゆの種類と特徴

しょうゆにはさまざまな種類があり、料理に合わせた使い分けが大切です。代表的なしょうゆを見ていきましょう。

濃口しょうゆ

一般的な「しょうゆ」といえばこの濃口しょうゆを指します。香りが高いのが特徴で、味付けは最後に加えると効果的です。色が濃く、料理に使うと塩味に加え、色や香り、うま味をプラスできます。

薄口しょうゆ

色が薄く、関西で発展した薄口しょうゆは、塩分が濃口よりも少し高めです。素材の色や風味を生かしたい料理にぴったりで、うどんつゆや煮物に使うと、料理の仕上がりが引き立ちます。

みその種類と特徴

みそも種類によって風味や使い方が異なります。代表的なみそを見ていきましょう。

米みそ

米こうじを使った最も一般的なみそで、クセが少なく使いやすいです。種類も豊富で、さまざまな料理に対応できます。

豆みそ

大豆と塩が主原料で、濃い褐色と渋みのある濃厚な味が特徴です。八丁みそが有名で、特に味噌汁や煮込み料理に使われます。

麦みそ

麦こうじと大豆を使ったみそで、色が鮮やかで麦独特の香りと甘味があります。田舎みそとも呼ばれ、さまざまな料理に使えます。

しょうゆやみその種類を使い分けるだけで、料理の味がぐっと引き立ちます。素材や料理に合わせて選び、普段の食卓に変化を加えてみましょう。

黒コショウと白コショウの使い分けを知ろう

辛さと風味が特徴のコショウは、料理の味を引き締める大切な調味料です。

特に黒コショウと白コショウでは、風味や辛さの強さが異なります。

それぞれの特徴を知って、料理に合わせて使い分けましょう。

黒コショウと白コショウの違い

黒コショウ

ピリッとした強い辛味と豊かな香りが特徴で、ステーキやバーベキューなどの肉料理と相性抜群です。また、彩りや香りのアクセントとしても使われます。粗挽きにすると、よりスパイシーで食感のある仕上がりになります。

白コショ

黒コショウに比べて辛味がマイルドで、香りも上品なのが特徴です。チキンや魚介類などの淡白な味を引き立てるほか、色をつけたくない料理にも適しています。特にホワイトソースやクリーム系の料理には白コショウが定番です。

黒コショウは香りを楽しみたいときに、白コショウは辛味を控えめにしたいときに使うのが基本です。料理の仕上げに挽きたてを加えると、より風味が際立ちますよ。

サラダ油、ゴマ油、オリーブオイルのタイプを知ろう

毎日の料理に欠かせない食用オイル。

特にサラダ油、ゴマ油、オリーブオイルは、家庭でよく使われる代表的な3種類です。

それぞれの特徴を知り、料理に合わせて使い分けましょう。

オイルの特徴と使い分け

サラダ油

種類が豊富なサラダ油は、植物の種子などを搾って精製した植物油です。低温でも結晶化しにくく、クセがないため食材の味を損なわず、ドレッシングや炒め物、揚げ物など幅広く使えます。揚げ油としてはキャノーラ油が一般的です。

ゴマ油

香ばしい風味が特徴で、中華料理に欠かせないオイルです。ゴマを焙煎してから搾油するため、色が濃いものほど香りが強くなります。酸化しにくく加熱に強いので、炒め物や揚げ物、仕上げに加えるあえ物にも適しています。

オリーブオイル

オリーブの果実を搾ってつくられる油で、フレッシュな風味と香りが特徴イタリア料理やスペイン料理に欠かせません。種類は大きく「ピュア」と「エキストラバージン」に分かれます。

エキストラバージンオリーブオイル

一番搾りの中でも酸度が低く、風味豊かな良質なオイル。サラダや仕上げに使うのに最適。

ピュアオリーブオイル

エキストラバージンより香りがマイルドで、加熱調理向き。炒め物や揚げ物にも使えます。

種類特徴おすすめの用途
サラダ油クセがなく万能揚げ物・炒め物・ドレッシング
ゴマ油香ばしい風味中華料理・炒め物
オリーブオイルフレッシュな香りイタリアン・ドレッシング

オイルは使い分けが大切!風味を楽しみたいならゴマ油やエキストラバージン、クセのない仕上がりにしたいならサラダ油、加熱調理にはピュアオリーブオイルを選びましょう。

あると便利な調味料を揃えよう

基本の調味料に加えて、料理のうま味や辛味、コクを引き立てる調味料を揃えておくと、手軽に本格的な味を楽しめます。

まずは少量サイズで試して、お気に入りを見つけましょう。

料理の味を引き立てる調味料

辛味を加える調味料

赤唐辛子

料理にピリッとした辛味を加えるスパイス。刻むと辛さがより強くなります。

練りワサビ

日本独特の香辛料で、ツンと鼻に抜ける辛さが特徴。刺身やそばにぴったり。

練り辛子

特有の刺激的な香りと辛味を持ち、しょうゆとの相性が抜群。和え物や肉料理におすすめ。

甘味・コクを出す調味料

みりん

料理に甘味とコクを加え、照りやツヤを出す効果もあります。煮物や照り焼きに活躍。

ポン酢

柑橘果汁としょうゆを組み合わせたさっぱりとした調味料。

洋食に欠かせない調味料

ウスターソース

野菜や果汁、スパイスを加えた液体調味料。揚げ物や炒め物の味付けに便利。

マヨネーズ

卵黄、食用油、酢を乳化させたソース。サラダやサンドイッチに最適。

トマトケチャップ

トマトを煮込んで調味料や野菜を加えた甘酸っぱいソース。オムライスやパスタに。

万能で使いやすい調味料

めんつゆ

しょうゆとだしをベースにつくられた万能調味料。麺類のつゆだけでなく煮物や炒め物にも◎。

料理酒

料理専用の日本酒で、うま味成分が豊富。魚や肉の臭み消しにも役立ちます。

コクと風味をプラスする調味料

バター

牛乳の脂肪分を固めた乳製品で、豊かな香りが特徴。ソテーや焼き菓子に。

コンソメ

肉や野菜を煮込んだスープを固形にしたもの。スープや煮込み料理の味付けに便利。

顆粒鶏ガラスープ

鶏ガラのスープを顆粒状に加工したもの。中華料理やスープ作りに最適。

カレー粉

カレーを作るためのミックススパイス。炒め物やスープに少量加えてアレンジも可能。

調味料を活用すると、手軽に料理の味が決まります。普段使いのものに少しプラスするだけで、新しい風味やコクを楽しめますよ!

調味料を上手に活用して料理の幅を広げよう

調味料は料理の味を決める大切な要素です。

基本の調味料に加えて、うま味やコク、辛味を引き立てる調味料を揃えておくと、料理のバリエーションが広がります。

まずは少量サイズで試しながら、自分の好みに合うものを見つけてみましょう。

上手に使い分けることで、いつもの料理がワンランクアップしますよ!

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